2018年6月13日水曜日

[書評メモ] 教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン

教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書)

「経済」、「社会」、「日本」というカテゴリで「テクノロジーがそれぞれにどのように影響するか?しうるか?」というテーマで、"論じる"というよりも、できるだけ広い読者層に考えてもらうためにプレゼンするという問いかけ考えさせる。

最近あちこちで聞く「シリコンバレーのテックは?」「AIは人間にどう影響を与える?」「仮想通貨とは?」「ブロックチェーンは経済をどう変える?」「資本主義は限界にきてる?」「資本主義の次に来るものは?」「働くとは?」「働く意味とは?」というお約束どころのテーマは一通り舐めて、

・テクノロジーって経済にこう影響していくよね?そうすると人間ってこういう風に考えたりすることが大事だよね?
・社会にはこんな影響があってこういう風になっていくよね?そしたら人間の役割とか意味合いってこうなっていくんじゃないのかな?どうかな?

と言った感じ。そして「日本」というテーマで2020年の東京オリンピックに関する持論とか2020以降の社会に対してこういう備えや準備が必要なんじゃないか?と言ったところを警笛する。

以下、面白いと思った考え方いくつか。

「科学的に証明されている」というフレーズの危険性
・シンギュラリティは、技術開発により指数関数的な成長を遂げると信じる思想であり、「科学信奉」に近い。アカデミックで強い「仮説」が認められると、それを信じ、社会で単純に応用してしまうことがある。例えば「強化理論」はアメと鞭による学習効果の証明だったが、近年ではクリエイティブシンキングやパッションがより重要であると論じられている。

・「テクノロジーイズエブリシング」が資本主義的な「スケールイズエブリシング」の考え方に繋がり、本来は社会よよくするための「科学技術の発展」や「規模の拡大」が自己目的化して、軋轢や弊害をもたらす

現代人の働く意味や働くってなに?という考えに対する一つの捉え方
・戦後の日本はとにかく経済を立て直して生産性をあげるのだという考えのもと発展してきたが現代は、従来型の経済価値を重視するという資本主義に対して、「自分の生き方の価値を高めるためにどう働くのか?」ということを考える面白い時期である。

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